2016年09月29日

(認知症高齢者向け)主治医(かかりつけ医)意見書作成に役立つ問診票(v1.3)

以前「主治医(かかりつけ医)意見書作成に役立つ問診票を」というタイトルで意見書作成のための問診票v1.1というものを掲載させていただきました。http://shimada-noushinkei.sblo.jp/article/180374885.html

内容的には役に立ったのですが、結果を見ていざ意見書に役立てようとすると、正直、何か煩雑で使いづらいものだと感じるようになりました。

自分で作っておきながら、どうやって判断するんだったろうかと己のブログを訪問することも多々ありました。

そこで、もう少し使いやすいものにしたいと考え以下の問診票に変えました。これで大分ストレスは解消されたと思っています。

また、ご参考になれば幸いです。



posted by 極楽とんぼ at 12:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 医学・健康

2016年09月14日

「ホットドッグ頭痛」について

普段、外来診療で、「ホットドッグ頭痛」について深く考えたことがなかった私のところに、以下のようなメールが届いていたのですが・・・


「千葉県在住の女性:

お問合せ内容: ホットドック頭痛を検索していてら、たまたまこちらのページに行き当たりました。

日本で使われている亜硝酸ナトリウムの量では心配ないので安心して食べて大丈夫ですとの事ですが、娘は日本でのホットドック頭痛持ちに間違いないと思います。但し、摂取してから24時間位経過してからの発症です。

季節の変わり目、寝不足、寝すぎ、精神的緊張、等があった時に発症する事もありましたが、それらの食品を一切さけてからは徐々に起こさなくなりました。ただ、気付かずに摂取すると翌日起きます。

今回娘に発症させた原因は外食のパスタでした。こちらの会社に協力していただいて、トマトソースに亜硝酸ナトリウムが添加されている事がわかりました。

 という事は、ピザ、リゾット、ハンバーガー等に加工肉が入ってなくても摂取するかもということで、思いの外、普段からの蓄積もあったのかも?

何れにしても、国内の食品でも激しいホットドック頭痛を起こす人もいます。 娘のようにたまたま原因物質に気付くまで何年も悩まされる方がいるかもしれません。

起こさなくてすむ方法(治療?)が一日でも早く見つかることを願っています。

亜硝酸ナトリウムを使用禁止にしてくれるのが一番なのですが... 」


 これは大変、と思いすぐさまメールをくださった方に返信しまして、メールの本文の一部を使わせていただきたい旨とこの件について改めて記事を掲載したいので時間をいただきたいとお伝えしました。


 ○○様、長らくお待たせしてしまいましたが、いろいろ調べた結果と拙い頭で考え抜いた個人的見解をお伝えしたいと思います。
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posted by 極楽とんぼ at 19:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 医学・健康

2015年11月24日

認知症高齢者の運転について

いつも気を付けて診療していたつもりでした・・・
初診や通院中の人やご家族に声をかけて、自動車の運転をしていないか確認してくれるよう、スタッフにも注意していました・・・

それでも、見落としました!

まさか、ご本人が運転して受診していたとは思いもよりませんでした。
奥様がいつもそばについて仲睦まじく診察室に入ってこられていたから、です。
そもそもこの方が認知症外来に来られたきっかけは短期記憶障害です。
何度も何度も同じことを聞くというものです。実行機能障害などはありませんでした。
MMSE(ミニメンタルステート検査、長谷川式テストのようなもの)は21点で、軽症の認知症に入りました。
この検査だけで治療を決めたわけではありませんが、この時からアリセプトの服用が開始となりました。
 それから約半年が経過して奥様から「最近物忘れがひどくなった」と報告がありました。事情を聞いたら、奥様が用事を済ませている間にすぐそばの薬局で薬を作ってもらえば済むものを、わざわざ車で家の近くの薬局まで出かけて戻ってきた、というのです。いつもしていることができなくなった、理解と判断力が低下してきた、ということですが、「わざわざ車で」というのが引っ掛かります。
 「もしかしてご主人は車を運転しているのですか?」と質問したところ、質問の意図が分からないというように奥様は「はい」と答えます。「え、ご主人は認知症の治療中ですよ」、「はい、でも、まだそんなに悪くはなっていないと思ってましたから」、「最近の事故のニュースでも、いろいろ取り上げられてますよね」、「はい、でも、そばで指示してあげたら問題なくできるので」、「でも、認知症のご主人が仮に事故を起こしてもご本人には責任はないですが、奥様と僕は責任を問われるかもしれませんよ、僕から直接ご主人にお話ししましょうか?」、「そうですか、少し時間を下さい、話し合ってみますので」、そう言って帰って行かれました。

 この方を通して、早急に考えなくてはならないいろいろなことが見えてきました。

1.認知症高齢者の運転は、禁止すべきか?
2.誰が「禁止」と伝えるのか?
3.認知症なら全員「運転禁止」なのか、どこで線引きすればよいのか?
4.社会啓蒙はどの部署が行うのか、警察関係か、自治体関係か、医師会関係か、・・・?

1.の質問を投げかけると、誰もが、「そりゃあ、禁止すべきでしょう」というでしょう、特に昨今のニュースを観ている人なら。でも、そんなに簡単ではないのです。現代は車社会です。一家に一台の時代ではなくなっているくらい、車が普及しています。歩いて5分のところでさえ車で行っちゃいます、帰りは買った物で手が塞がるから。買い物はしなくても、運転手の役目で重宝がられている夫もいます。こんなに便利な車と運転手が突然いなくなったらどうしますか?
スーパーで買った物を後で届けてもらうサービス、高齢者向けの無料パスや、タクシーの無料回数券、介護保険による通院サポート、など社会資源の活用が必要です。全国的に網羅できますか?大きな顔するな、なんて気持ちではサービスとは言えないんですよ。
2.はどうでしょうか?「認知症の診断」をした医師が診断書を発行するよう義務付けすればいいんじゃない?「車の運転は禁止する」と上から目線では言いにくいでしょうから、「認知症」と診断書に書かれたら運転は禁止される法規を作ればいい・・・。怖いですね。あそこに行ったら免許証を取り上げられるぞ、みたいな。診断だけならいつものこと、それは報告義務があるのでしょうか?どこに報告したらいいのでしょう?
自己申告? それで、昨今の大事故は未然に防ぐことができたでしょうか?
3.「認知症高齢者の運転事故防止対策」は早急に考えなければなりません。しかし、だからと言って「まずは認知症と診断された高齢者の運転は全面的に禁止しよう」という決断に至って問題はないのでしょうか?
例えば、今回取り上げた認知症の方ですが、奥様は、ご主人がもともとせっかちな性格の人だから両方とも同じチェーンの薬局なので家の近くの店を思い出して行動したんだろうと思っています。しかし、僕は、常識的に考えて病院のそばにある薬局に薬をもらいに行くのが筋だし、奥さんをそこに置いてわざわざ遠くまで運転してまた戻ってくるなんてことはしないと考えるので、これは認知症の症状ととらえるわけです。
過去に運転中の失敗はないと奥様は考えるし、僕はこの状況を知ってしまうと事故があってからでは遅いでしょうと考える。堂々巡りです。法律で決めたことならだれもが納得できる内容とはいいがたいのです。きちんとした線引きを誰かがしなければなりません。誰がやってくれますか?
4.『認知症と診断された方は運転免許証を返上しましょう』みたいなポスターや、パンフレットの作成、早急に取り組まなければならないことですが、どこの管轄なのでしょう?公安委員会は運転免許の更新の時に活躍してくれていますが、一部の高齢者からは嫌われています。

さて、ここからが本題、というか、ブログですので個人的見解だと思って読んでください。続きを読む
posted by 極楽とんぼ at 19:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 医学・健康