2010年06月30日

パップ剤とテープ剤の違いって何だろう(1)

最近、いろいろな薬品メーカーから『○○テープ』というのが発売されていますね。同じ名前の『○○パップ』というのが先行発売されているケースが多いのではないでしょうか?

テープ剤発売のニュースを聞いて、多くの方(ドクターも含めて)は、「ああ、肌色の湿布も出したんだな」くらいに思われているのではないでしょうか?

確かに、パップ剤は白いフランネル地に薬剤を塗っていますし、テープ剤はストッキングに使われる肌色のポリエステル地に薬剤が塗られています。
だから、テープ剤は目立ちたくない場所に貼るためのもの、と考えている方が多いようです。
本当にそれだけ…でしょうか?
ここで、パップ剤とテープ剤の本当の違いについてのにわか薀蓄を傾けてみましょう。


パップ剤とテープ剤の根本的な違い、それは 
 パップ剤は水溶性の基材に薬剤を塗布しており、
 テープ剤は脂溶性の基材に薬剤を塗布している
ということです。

水分を多く含んだパップ剤は、貼った瞬間ひんやりとします。この水分が気化するときに皮膚から熱を奪うわけで、「パップ剤のほうが、ひやっとしてよく効く」と絶賛する方もいらっしゃいますが、粘着性では、テープ剤に負けるようです。つまり、「貼ったときはひんやり気持ちいいけど、剥がれやすい」というわけです。ただし、「剥がれやすいことは剥がしやすいことだ」と賛辞を送る方もいます。

一方のテープ剤は脂溶性ですので、皮膚との親和性がよく剥がれ難く、親和性がよいため薬剤の浸透性・吸収性も高いといわれます。また、ストッキングと似た布地なので、保温性もあり、温感効果も期待できるといわれますが、「シップは冷やすもの」と思っている方には「ちっとも冷たくないから白いのに替えて・・・」と言われてしまう場合も多々あります。それから、皮膚に貼る前にクチャクチャになってしまうと言う苦情もよく聞かれますね。

それでは、こうしたパップ剤とテープ剤のそれぞれの特徴を活かした使い分けというのはあるのでしょうか?

というわけで、TVのCMでも有名な○△製薬の担当者に質問してみましたし、「ホンマかいな」というわけで、インターネットでも裏を取った結果は以下のとおり。

「打ち身や捻挫のような炎症性の腫れを伴う急性痛には、冷却効果の高いパップ剤が、一方、膝や腰などの関節の変形からくる慢性痛には温感効果による血行改善に期待してテープ剤がお勧め」ということです。

ああ、なるほど・・・と納得して終わる人もいます。もちろんそれでいいと思います。僕も質問したときは、それで「ありがとう、よくわかりました」と謝辞を述べました。

      このままで終われば、この記事は書かなかったのですが・・・。続きを読む
posted by 極楽とんぼ at 23:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 医学・健康